2023年6月6日研究会報告

こんにちは。3年の太田です。6月に入り第2タームも始まりました。緊張しつつも、研究会には大分慣れてきたと思っています。ブログを担当するのは2回目なのでまだ慣れません…!

 

2023年6月6日の研究会報告

 

6月6日は4年生の境さんと田中さんに卒業論文題目発表をして頂きました。

 

境さんは、桜庭一樹命名意識に注目し、桜庭一樹作品全体の研究を行うとのことでした。

質疑では、姓と名の違いについて、また結婚・離婚によって姓が変わることについて何か指摘できないか、ジャンル論やジェンダーの観点からも考慮可能なのではないか、先行研究との比較によって自身の研究の目的や意義を明瞭にするとよい、などの意見がありました。

 

田中さんは、伊坂幸太郎「魔王」「モダンタイムス」について、大状況と個人のあり方というテーマに注目して研究を行うとのことでした。

質疑では、対象作品は従来どう読まれてきたのか、なぜ伊坂は2000年代に米国を敵対化する小説を書いたのか、またその意義は何なのか、分析によって作品をどのように評価するのか、などの意見がありました。

 

今回の題目発表から、4年生の先輩方が真摯に研究に取り組まれていることがよくわかり、その熱量がこちらまで伝わってきました。題目発表からは卒論に挑む姿勢や研究テーマの立て方を学ぶことができるため、今後の先輩方の発表も楽しみです。

質疑の時間にはためになるアドバイスを沢山聞くことができました。いくつかのアドバイスは卒論に限らずどのような研究においても重要な点を指摘しており、私自身もそれらを意識して研究に取り組もうと思いました。