2023年10月10日研究会報告

こんにちは。3年の太田です。

 

秋も深まり肌寒くなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。秋と言えば「読書の秋」です。過ごしやすいこの季節にゆっくりと本を読みたいですね。

 

2023年10月10日研究会報告

 

今回の研究会では3年の木原さんが企画をしてくださり、短歌鑑賞会を行いました。Twitter(現X)上で短歌をつぶやくことがブームとなり、近年注目を集める短歌。短歌鑑賞会では、研究会のメンバーが選ぶ好きな短歌や解釈に迷う短歌について、鑑賞・討論を行いました。

 

討論では、俵万知の歌に描かれるジェンダーTwitter上で活躍する歌人、どのように分析すれば短歌を面白く解釈できるか、短歌を効果的に伝える媒体は何なのか、などの話題が上がりました。

 

特に、短歌の分析の難しさについて多くの意見が出ました。短歌を面白く解釈するためには発想をある程度飛躍させることが必要だが、飛躍しすぎても意味が分からない解釈になってしまう。短歌を読むときはどのくらい発想を飛躍させてよいのか、という問題です。この問題に対して明白な答えは出ませんでしたが、短歌の解釈には一つの正解がないからこそ、他人との解釈の共有や個人での探求が面白いのだという意見が出ました。

 

今回の短歌鑑賞会は、普段あまり読むことがない短歌をじっくり鑑賞することができる良い機会でした。あまり読まないとは言っても、最近はTwitterや宣伝用のキャッチコピーで短歌を目にする機会が増えたように感じます。文字情報が溢れる現代だからこそ、短歌の洗練された表現方法が評価され、用いられているのではないかと感じます。