1月26日の研究会について

みなさんお久しぶりです。現代文学研究会三年の高野です。

 

1月26日の研究会では、先週に引き続き、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の映画鑑賞(原作は本谷有紀子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)を行いました。正直、先週の前半部分では、ただただ「嫌な」映画だと思いましたが、今週の後半部分では、夢中になるほど面白かったです。

 

秦さん曰くこの映画は、「登場人物がそれぞれ被る暴力を、それぞれの形で受け入れようとするが、属する世界の小ささゆえに、その受け入れの過程で身近な他者への関与を免れず、暴力の被害が暴力の加害に転化、連鎖していく話」だそうです。これだけ聞いてもわからないと思うので、ぜひ原作や映画を見てみてください。

 

他にも、映画ならではの丸みのあるエンディング、タイトルの意味など、多くの疑問点について意見を交わしました。

以前、授業で見た三島由紀夫『美しい星』の映画監督である吉田大八の作品でもあったため、アダプテーション研究などにも通じる面白い映画でした。

 

さて、来週の研究会は、「四年生さん、卒論要旨発表」の一本です。

来週で今年度の研究会は最後となります。四年生さんの素晴らしい卒論をバネに、自分の卒論にも活かせるような研究会にしたいと思います!