12月8日の研究会について

 こんにちは。三年の上野です。

 

 12月8日の研究会では、三年生の西井君による、筒井康隆の「無人警察」の読書会を行いました。

 

 この作品は、筒井の断筆宣言のきっかけとなった作品です。西井君の資料では、断筆宣言に至る経緯や、筒井自身の言説、この騒動から生じた論点(ジャーナリズム批判や表現の自由の問題)等が取り上げられており、断筆宣言について知識を持たなかった私にとって、とても興味深い内容でした。

 

 今回の読書会は、対面で実施する利点を活かして、学年ごとに分かれた話し合いを交えながら進めました。「無人警察」の教材としての適性や、断筆宣言周辺の論点、管理社会への風刺という物語の世界観に関する論点など、幅広い意見交換が行われました。

 

 この作品は、断筆宣言の騒動を語る上でのフックとして取り上げられるばかりで、今までに内容に触れられたことがほとんどなかったようなので、今回の話し合いは、作品研究にとって、有意義なものになったのではないかと思います。西井君の今後の筒井康隆研究に活きていけば良いなと思いました。

 

 次回の研究会は、脇田君の読書会を行います。

 

 最近、毎日学食で昼食を食べるのも飽きて来たなあ、ということで、先ほど浮田さんとマクドナルドのグラコロを食べて冬を感じてきました。試験勉強に追われ、心が折れそうな毎日ですが、いつもと違うご飯を食べるだけで、あったかい気持ちになれるものですね。皆さんも、美味しいごはん、食べてくださいね。