11月17日の研究会について

こんにちは。三年の上野です。

ここ数日、研究発表会の日が近づいてきたことによる焦りで、動悸が高まっております。

 

 17日の研究会から、四年生の卒論中間発表が始まりました。トップバッターは、上灘さんと松岡さんでした。

 

 上灘さんは、小川洋子研究で、短編集『寡黙な死骸 みだらな弔い』を対象とした発表をされました。「現実の物語化」の最たる例であろう「死」に着目し、小川洋子の描く「死」を読むことで、彼女の描く物語の力について考える--といった内容でした。「十一の弔い」を四つに分類して分析していくそうですが、自分で分類を作っていくのは、とてもハードルが高そうだと感じました。

 実は、二年生の冬に聞いた研究発表会の時から、上灘さんの小川洋子研究が個人的に好きだったので、この卒論の完成版も早く読みたいと思いました。

 

 松岡さんは、別役実研究で、『象』、『マクシミリアン博士の微笑』、『街と飛行船』の三作品を対象とした発表をされました。原爆の「被害者」と「被害者」、「被害者」と「非被害者」の関係、さらに「街」と「人」という関係について、別役が生み出そうとしたドラマについて分析していくそうです。

 またまた個人的な話ですが、松岡さんの『象』についての題目発表が印象に残っています。その時もすでに凄すぎる、、感じていたので、今回さらに対象作品が増やされていて、中間発表の資料をみたときに驚愕しました。

 

 お二人とも、順調に進んでいるとのことでしたが、これからも頑張ってください!

 

 次回の研究会でも引き続き、四年生の卒論中間発表を行います。宮崎さん、山田さん、永岡さんが発表されます。