11月28日研究会報告

こんにちは。3年の木原です。

先日、人生で最も好きだと言っても過言ではない作家さんが某大学で講演をされるとのことで、電車を乗り継ぎ岡山まで行ってまいりました。私は13年作品を愛読しており、作品やネット上でのインタビューは読めるだけ読んでいたのですが、生でお話を聞くのはほぼ初めてでとても緊張しました。また、講演後ご厚意でサインを描いていただくこともでき、その後30分くらい手足が震えっぱなしでした。本当に生きてて良かったです。

 

11月28日研究会報告

 

今回の研究会では、3年生の企画で「ライトノベルの定義」についての座談会を行いました。

事前に3年生が関係する論文を読み、これまでに言及されているライトノベルの定義について調べたところ、「中高生向け」「イラストが多用」「軽い文体」「安価な文庫本」等の特徴が多く挙げられていました。しかしライトノベルについてこれといった定義はなく、「ライトノベルの定義」というテーマをきっかけにライトノベルについて話し合いたいという意図で今回の座談会は企画されました。

現代文学研究会にはライトノベルの読者が多く、自身の研究の中でライトノベルについて調べている方もいることから、議論は非常に白熱しました。以下、座談会の中で上がった話題を一部ご紹介します。

 

・「ライトノベル」という呼称の発祥が読者であることについて

有川浩塩の街』など一般文芸とライトノベルの狭間にあるような作品について

・ゴシック系といった定義が曖昧な他のジャンルについて

ライトノベル以外の文学についての評価の風潮の変化

・読者層の広がり

・「ライトノベルの定義」との差異を使って、作品の個性を出す試み

ライトノベルに見るジェンダー秩序の再生産

・タイトルや表紙のキャッチーさについて

・現在のライトノベルは書店にて「ライトノベル」「ライトノベル文芸」「キャラクター文庫」などと細分化されている

 

また、ライトノベルを普段あまり愛読しない方からも、ライトノベルを読むときは何を基準に選ぶか、好んで読んでいる人は何を目当てに読んでいるのかといった疑問が出るなど、読んだことがある方、無い方それぞれの視点から興味深い話をたくさん聞くことができました。

私は中学時代、学校の図書室に置いてある本が同級生の間で流行っていたことや、家族が所持していたことなどからライトノベルを愛読していました。最近は手が遠のいていたのですが、これを機に以前読んでいたものを読み直したり、最近の新刊を読んだりしてみようかなという気持ちになりました。