2023年10月17日研究会報告

こんにちは。3年の木原です。

 

3タームが始まって2週間と少し経ちましたが、私は月曜から木曜までずっと1コマに授業が入っています。強制的に夏休み中のだらけ切った生活習慣を矯正されているようです。あと1カ月半、朝の布団との戦いに全勝していきたいと思います。

 

2023年10月17日研究会報告

 

今回の研究会は、4年の田中さんによる卒論の中間プレ発表が行われました。

伊坂幸太郎の作品の特徴を形容する「地上から数センチ浮いているような寓話」というキーワードに着目し、『魔王』『モダンタイムス』の読解と評価を通して、伊坂作品全体の特徴に還元するという研究でした。

質疑応答では、「地上から数センチの浮遊感」の捉え方や発生の過程、『魔王』『モダンタイムス』に共通する設定が各作品でどのような効果を発揮しているか、伊坂以外の作家と比較した時に伊坂作品の特徴が浮き彫りになるのでは、などといった質問や指摘がありました。

 

6月の題目発表の際には『魔王』と『モダンタイムス』の2作品についての分析をすると仰っていましたが、中間プレ発表ではこの2作品について取り扱うということは変わらないものの、それで分かったことを伊坂作品全体への言及につなげるということで、より読解の可能性が広がったように感じました。研究とはこのように深めていくことができるのだなと、とても勉強になりました。次回以降の先輩方の発表も楽しみです。