10月9日の研究会報告と次回研究会について

こんばんは、三年の阿部です。

10月9日の研究会は、四年生の板谷さん、矢澤さん、永原さんによる
卒論中間プレ発表を行いました。

板谷さん
村上龍研究―初期三作品から見る「破滅・戦争」と「依存」の問題―(仮)」

○意見・感想等
・各作品から抽出したものをどうまとめていくか
・作中の効果をまとめるだけにならないよう注意する
・作者の自解から出発するとそれ以上のものが出てきにくいので
「作者」から抜け出す視点を(身体論等)

②矢澤さん
笙野頼子研究 語る「女」と語られる「居場所」」

○意見・感想等
・「ユートピアディストピア」が主な問題ではないか
・「制度」という概念、その不条理性
・伊勢から出雲へ→天皇論の問題

※「ウラミズモ」が茨城県に位置しているということで、原発の問題は東海村の臨界事故が関係しているのかな、と茨城県人の僕としては気になるところでした。

③永原さん
火野葦平論―「戦犯作家」の戦争観と戦争責任―(仮)」

○意見・感想等
・戦後の独白→システム(制度)になっていないか
・日本人の戦争観の変遷まで言及できるか
・雑誌『九州文学』について
・検閲についての資料活用

個人的な話ですが、
前期に板谷さんの発表を聞いた後『限りなく透明に近いブルー』を読んだのですが、
冒頭から、僕がこの世で最も嫌悪している「ゴキブリ」の描写があり、非常に苦しみながら読んでいました。
(ついこの間、ゴキブリが下宿先に現われたので、発狂して虎になってしまいました……というのは嘘ですが、ちょっと泣きました。)


閑話休題


次回10月16日の研究会は、四年生の加地さん、権さん、寺岡さんによる
卒論中間プレ発表を行う予定です。

特に準備は必要ないそうですが、題目等連絡事項ありましたら、発表者の方からご連絡いただければ幸いです。

よろしくお願いします。