はじめまして。本年度から現代文学研究会に所属となりました、新3年の木原と申します。
研究会にはまだ数回しか参加していませんが、本の話をずっとしていられる時間がとても楽しくて、すでに研究会のある火曜日が待ち遠しくて仕方がありません。
これからよろしくお願いいたします。
2023年5月9日研究会報告
まず、前回に引き続き、科目等履修生の山北さん・有元先生にブックトークをしていただきました。
ブックトークで紹介していただいた本を以下に掲載します。
〇小説
・三島由紀夫「英霊の聲」
・大江健三郎「政治少年死す」(『文學界』1961年2月号初出)
・松田青子「おばちゃんたちのいるところ」
〇評論
・磯崎新「始源のもどき」
〇漫画
・諌山創「進撃の巨人」
〇評伝
・持田叙子「折口信夫 秘恋の道」
次に、4年の山崎さんが用意してくださった平野啓一郎「ストレス・リレー」の読書会を行いました。
初読の感想として、ストレスを感じることやストレスを感じても対処できるか否かは環境と個人の両方の問題であること、ストレスをウイルス、感染をリレーに例えることの意義や限界、ルーシーがなぜ主人公・英雄たり得るのか、など様々な視点から論が交わされました。
3年生・4年生・院生の3グループに分かれて話し合い、その後全体で意見を共有しましたが、どの感想も個性的で興味深く感じました。
4年生や院生の方々からは、文学理論に端を発した意見も聞くことができました。私にはまだすべてを理解できなかった意見もあり、精進せねばと思った次第です。
先述の内容と被りますが、こうして一つの作品についてじっくり話し合えるという時間が私にとってはとても新鮮かつ刺激的で、来週もどんな議論になるのか今から楽しみです。