2022年7月5日研究会予告

 引き続き、3年の守友です。

 

2022年7月5日研究会予告

 

 次回7月5日の研究会では、3年の境さんに卒論プレ発表を行っていただきます。

 資料がアップロードされ次第、各自ご確認ください。

 

 同じく3年である私も今後プレ発表を控えているため、是非とも参考にさせていただきたいです。

2022年6月28日研究会報告

 こんにちは、3年の守友です。梅雨も明けてますます気温も高まっていく中、そろそろ外出するのが億劫になってきました。2回目の担当になりますがよろしくお願いします。

 

2022年6月28日研究会報告

 6月28日の研究会では、3年の桒﨑さんに卒論プレ発表をしていただきました。

 桒﨑さんは松浦理英子の『最愛の子ども』を取り上げ、作中の「女性のみで構成された共同体」に焦点を当てて分析を行っていました。

 質疑応答では、「取り扱う作品・作家についての説明は、知らない人へ向けてなるべく具体的なものにした方がよい」「作品・作家を選んだ理由を明確にした方がよい」といったアドバイスが挙がりました。

 発表の日程及び担当が決まってから、短い期間の中での資料作成は非常に大変であったと思いますが丁寧且つ綿密にまとめられており、私自身も今後発表の準備をしていく中で是非参考にしたいと思いました。

 

 来週は台風の影響で悪天候が予想されていますが、体調管理等にも皆さんお気を付けてお過ごしください。

2022年6月21日研究会予告

引き続き、3年の山﨑です。

 

次回6月27日の研究会は、3年生桒崎さんによる卒論プレ発表です。
資料がアップロードされ次第、各自ご確認ください。

 

自分はまだまだ卒論のイメージが掴めていないので、この時期にプレ発表できることに尊敬の念を覚えています。
応援してます!

2022年6月21日研究会報告

こんにちは!山﨑です。

 

2022年6月21日研究会報告
 6月21日の研究会は、「連続講演 三島由紀夫『近代能楽集』全8作を読む/観る/語る」の第1回でした。この連続講演では、毎回、三条会主宰・演出家の関美能留氏をお招きして、『近代能楽集』所収の戯曲を一作品ずつ観劇し、意見交換等を行っていきます。
 今回の作品は、三島由紀夫『近代能楽集』の第1作目、「邯鄲」。
 まず、関さんが演出を担当された「邯鄲」の録画を視聴し、その後、参加者の質問にお答えいただきました。
 「邯鄲」は、能楽の「邯鄲」を、三島由紀夫がリメイクした作品です。戦後間もない日本が舞台になっており、人生に絶望した青年・次郎が、邯鄲の枕で眠り、夢の中で様々な栄華を体験します。しかし、青年は、これを全て冷たくはねつけてしまいます。怒った邯鄲の精霊は、青年に毒薬を飲ませ、殺そうとします。青年はこれを拒絶して「生きたいんだ!」と叫んで夢から覚め、故郷で乳母とともに生きていくことを決心する、というお話です。

 関さんが演出された「邯鄲」には、衝撃的な演出が多数あり、それについて質問が多数出ました。
 例えば、舞台装置についてです。関さんが演出された「邯鄲」では、緩衝材で満たされた巨大なプールが壇上に設置され、その中央には浮島のように正方形の舞台が置かれていました(プールは腰のあたりが埋まるほど深く、関さんによると、これを満たすのに4トントラック約3台分の緩衝材が必要になったそうです)。夢の中の登場人物は、緩衝材のプールの中に潜み、出番になると飛び出して、主人公がいる中央の舞台に上がってきます。そして、退場する際は、水の中に沈んでいくように、緩衝材の中にすっと消えていきます。普通の演劇では見たことがない演出で、とても衝撃的な光景でした。
 関さんはこの演出について、「夢の登場人物がドアを開けて出てくるというのはすごく冷める。『え、そんなところから』という場所から出てきてほしかった。だから、緩衝材の中に埋まっててもらって、そこから出てきてもらった方が、夢の感じが出るかなと思った。」と語っていました。
 他にも、中島みゆきさんの楽曲を使った意図や、小道具として出てくる携帯電話を実物ではなく、平らな積み木によって表現していた理由などについても質問が出ました。
 また、このような「邯鄲」の演出についてだけでなく、関さんの演出家としてのこだわりについてもお話を聞くことができました。
 特に印象深かったのは、「自分の一番お気に入りのアイディアは反映させるな。」という先輩の言葉を大事にしており、舞台上を100%の完成度のもので満たすのではなく、余裕をもって作れるようにしている、というお話でした。
 どれも普段の講義などでは聞くことができない、貴重なお話ばかりで、とても刺激的な会になったと思います。


 個人的には戯曲を読んだときにイメージできなかった部分がたくさんあったので、「この場面、こんな感じなんだ!」と興奮しながら観劇していました。次の「綾の鼓」も、どのように演出されているのか、とても楽しみです。

 ※第二回の講演は7月26日(火)に行います。