6/27の研究会報告と次回の研究会について

3年の矢澤です。
遅くなってしまいましたが、前回の研究会の内容を報告します。
27日の研究会は、加地さんのプレ発表でした。扱った作品は原民喜の「夏の花」です。
加地さんの発表では、「家族」に注目して作品を読解し、「私」が一貫して観察者の立場であることについて指摘していました。

発表について、以下のような質問や意見が挙げられました。
・「アメリカ」という言葉が登場しない点から、「夏の花」に描かれているのは「アメリカと日本」ではなく「ジェノサイドと人間」なのではないか
・「原子爆弾」や「広島」などの単語も最小限に抑えられている
・「私」が観察者の立場である意味
・どんな読者を想定して書かれたのか
・ドキュメンタリーと読むか、フィクションと読むか
 語り手の時系列や、小説内の時間軸、場所の再構成がされている点
原民喜のその他の作品での原爆の描かれ方
エピグラフは「夏の花」なのかどうか
・小説の終わり方について、Nが妻の死体を見つけるという悲しみが表現不可能であったからこのような終わり方なのではないか
・検閲について など

原爆を描いた作品は全く読んだことがないので、今回挙げられた意見を聞いていてとても勉強になりました。アメリカという言葉が使われていないという指摘が面白かったです。
次回7月4日は寺岡くんのプレ発表で、扱う作品は川上弘美の「蛇を踏む」です。

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