11月17日の研究会報告

こんにちは。3年の山﨑です。

今日は勤労感謝の日ですね。

私は今晩、ハンバーグを作って両親に振る舞う予定です。

料理は苦手なのですが、頑張ります。

 

さて、大変遅くなってしまって申し訳ないのですが、先週の現代文学研究会の報告です。

先週は渡邊さんと奥村くん、2人による発表でした。

 

渡邊さんは「宮部ゆき『模倣犯』論―比較からみるシリアル・キラー・ピース論―」というタイトルで発表を行いました。

犯罪心理学を用いながら、事件の主犯格となる人物の犯人像の描かれ方について考察していました。

この作品が同時代でどのような意味を持つか、またこの作品を読み解いていくことが何につながるのか、さらにはその犯人像がオウム真理教を彷彿とさせる点などについて指摘がありました。

また、今回用いていた犯罪心理学ですが、それが適用できる部分とはみだす部分について考察することが必要になってくるのでは、という指摘もありました。

 

続いて奥村くんは「安倍公房『第四間氷期』論―時間と語りに注目して―」というタイトルで発表を行いました。

この作品を「読者に内部の対話を誘発させる問いかけのような作品」として読み、その対話を誘発させる原因を、特に「語り」に注目して分析していました。

この作品が書かれた当時の日本の立場やアメリカとの関係を踏まえてみるともっと踏み込めるのではないか、この作品が大震災の後に言及されていることから考察できるものがないか、「スクラップブックを読む」という行為がどのような効果をもたらすのか再考の余地があるのではないか、などといった指摘がありました。

 

長くなりましたが、先週の研究会の報告は以上です。

次回は既に告知されている通り、3年の五百蔵さんによる研究発表のプレ発表です。

詳細はこの記事の前に更新してくれているので、皆さまご確認ください。

 

それでは失礼します。