6月24日研究会報告

こんにちは!3年の濱岡です。

 

 

最近は暑い日が続きますね。

 

私は家に帰ると手を洗って冷凍庫に直行し、冷たいアイスを食べるのが日課になっています。

 

熱中症対策をしっかりと行って、元気にこの夏を乗り切りたいですね!

 

 

 

 

6月24日研究会報告

 

 

本日の研究会では、前回に引き続き、3年生研究発表プレを行いました。発表者は濱岡で、題目は「吉村萬壱『ボラード病』論―同調圧力からみた震災後の社会や人々との接続性について―」です。

 

 

吉村萬壱の『ボラード病』は震災後文学の一つとして名前が挙がることが多いですが、作中で「福島」や「原発」などのワードは用いられず、被災地とは異なる架空の地の話が描かれている作品です。今回の研究ではこの点に着目し、作品に描かれる世界と震災後の社会や人々との接続性はどこに見いだせるのかということについて主に分析を行いました。

 

質疑応答の時間には研究会のメンバーから様々な意見をもらうことができて、非常にありがたかったです。

 

特に、「震災後文学の中にこの作品を位置付けることはできるのか」という根本的な問題に対して、活発な議論がなされました。この点については研究を進める中で私も悩んでいたため、研究会のメンバーと問題を共有し、共に考えていくことができてよかったなと思います。

 

本日の研究会を通して、震災後文学の定義をより明確にした上でこの作品の位置付けを検討していくことが今後の大きな課題であるとわかりました。

 

修正点はその他にもたくさんありますが、今回得られた新たな視点を生かしながら一つずつ課題をクリアしていけたらと思います。

研究発表当日に向け、しっかりこの作品と向き合っていきたいです。

 

 

 

 

 

 

次回の研究会はワークショップ(「世界で読まれている日本現代文学」)に向けての読書会を行います。扱う作品は、村上春樹の『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』です。