2023年5月30日研究会報告

こんにちは、3年の入川です。日々をぼんやりと過ごしているうちにゴールデンウィークも終わってしまい、気づけばブログ担当も一巡していました。6月は毎日をもっとていねいに生きていきたい!のですが……

 

2023年5月30日研究会報告

 

今回の研究会では三島由紀夫『近代能楽集』より、「弱法師」の読書会を行いました。いつもと同様に3年生のグループと4年生・院生のグループに分かれて話し合った後、全体で意見を共有しました。

 

わたしたち3年生は主として戯曲の物語自体の内容について意見を交わし、登場人物の立ち位置や煙草などのモチーフから、これまでに見てきた戯曲との共通点・違いに注目して話し合いを行いました。

 

一方で先輩方はこの「弱法師」が舞台上ではどう演出されるのか、という点について、舞台における登場人物の配置や照明のあて方、BGMのタイミングなどの観点から考察されていました。また、中心人物である俊成をなぜ盲目の戦災孤児という設定にしたのか、この物語の主人公は誰なのか、など、物語内容にまつわる疑問についても注目されていました。

 

今回で『近代能楽集』の読書会はひと通り終了し、あとは関美能留さんのご講演を待つのみとなりました。読書会を通じてこれらの戯曲が実際の舞台ではどう演じられるのかがますます気になってしまい、いますぐにでもお話を伺いたいくらいなのですが、7月までおあずけ(の予定)です。なのでこの期待を胸に、どんよりとしがちな梅雨の季節を乗り越えようと思います。