2024年5月14日研究会報告

はじめまして!新3年生の沖野です。

今年度の3年生は私、平野さん、本田さんの3人です!
みんな仲良く楽しく更新を続けたいと思います!よろしくお願いします!

 

2024年5月14日研究会報告

 

先週から引き続き4年生の先輩方による卒業論文の題目発表でした。


本日の研究会では、入川さんが題目発表をしてくださいました。

現代ホラー小説をテーマに、年代ごとで1人の作家に注目し小説史の補完と描かれる「恐れ」の変遷を目指す研究です。扱う作品がとても丁寧に分析されていて、普段ホラー小説を読まない私でもとても面白く発表を聞かせていただきました!澤村伊智『予言の島』で「田舎ホラー」作品が相対化されているという指摘は自分ではたどり着けないもので驚かされ、同時にオリエンタリズム的観点で書かれているという指摘にとても納得しました。

質疑応答では、年代ごとに扱われる作家の選出指標やオリエンタリズム以外の視点、読者がホラー小説に何を求めているのかなど様々な質疑が行われました。質疑の中で自分たちが幼いころに児童向けの雑誌でホラーが連載されたりホラーを題材とするアニメが流行ったという話題が出されたのですが、私はホラーが苦手だったのでそういうものを全部避けてきたなと一人懐かしくなっていました……。少しでも読めばよかったな……。


ブログの更新もできない自分が来年先輩方のようになれるのかと不安がつのるばかりですが、今日から頑張ります!!!

 

次回2024年5月21日の研究会は4年生の關さんの題目発表です。

 

2024年5月7日研究会報告

はじめまして!新3年生の本田です。

憧れていた現代文学研究会に所属できてうれしく思っています!これからたくさんのことを学んでいきたいです!よろしくお願いいたします!

 

2024年5月7日研究会報告

現代文学研究会では、本日から4年生の先輩方の卒業論文の題目発表プレ発表が始まりました!

本日の研究会では鈴木さんが題目発表をしてくださいました。辻村深月の『冷たい校舎の時は止まる』と『かがみの孤城』を題材に辻村深月の変化や『かがみの孤城』の意義を発見する研究です。2作品は共通するテーマを題材としつつも異なる描かれ方もしていており、共通点や相違点をもとにした比較がとても興味深かったです!大人の描かれ方の変化に作者からのメッセージが込められているという指摘に、確かに!!ととても納得しました。時を越えて作者が既出の作品と強い関連を持つ作品を出すというのは非常に胸が躍ります!私は『冷たい校舎の時は止まる』を読んだことがありませんでしたが、今回の発表を聞いてぜひ読みたいと思いました!

質疑応答では多くの質問が出ると同時に、様々な視点から今後の研究に向けた助言があり、研究の幅広さと奥深さを感じました!作品の変化と中高生の変化が対応しているのかどうかに着目するというのが文学と社会のつながりを感じ、幅広い視点で研究を進めていく重要性を感じました。これからたくさんの調査を行うことになり大変でしょうが、さらに素晴らしい研究になると思いますので応援しています!

3年生になり、これから卒業論文についても考えていく必要があるなかで先輩の姿を拝見することができ、自分にもできるのだろうかと不安も感じましたが、それ以上にこれから頑張っていきたいと感じました!

 

 

 

次回2024年5月14日の研究会は、4年生の入川さんによる卒論題目発表です。

2024年4月16日&4月23日研究会報告

はじめまして、新3年生の平野です!

慣れないブログというものに悪戦苦闘しながら書いておりますので未熟な部分もお許しください、、、。よろしくお願いいたします!

 

2024年4月16日&4月23日研究会報告

現代文学研究会では、4月16日、23日と2週続けてブックトークを行い、作品を紹介していただきました。

以下、紹介していただいた作品を掲載します!

〇小説

向田邦子『隣の女』

川上弘美『三度目の恋』

九段理江『東京都同情塔』

梓崎優『叫びと祈り』

町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』

米澤穂信『黒牢城』

泡坂妻夫『煙の殺意』

辻村深月のび太の月面探査記』

朝霧カフカ文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日』

島田荘司占星術殺人事件

加藤シゲアキインターセプト」(『傘をもたない蟻たちは』角川書店 2015年6月)

藤本ひとみ『死にふさわしい罪』

住野よる『麦本三歩の好きなもの』

吉本ばなな『満月』

本多孝好『dele』

湊かなえ『未来』

万城目学「城崎裁判」
湊かなえ『城崎へかえる』

志賀直哉『城の崎にて』

〇漫画

和山やま『カラオケ行こ!』
和山やま『女の園の星』
あずまきよひこよつばと!

原作・稲垣理一郎 作画・boichiDr.STONE

高松美咲『スキップとローファー』

尾田栄一郎『ONE PIECCE』

 

〇その他(専門書店評論・論文・エッセイ・戯曲など)

那覇恵子『後期20世紀女性文学論』

坂崎千春『片想いさん』

渡部宏樹「恋闕へのまなざし―『刀剣乱舞』と1960年代三島由紀夫作品の比較研究」
https://nichibun.repo.nii.ac.jp/records/2000143

村田純一『技術の哲学』(講談社学術文庫 2023年10月 )

原康史インフォグラフィックスの潮流』( 誠文堂新光社 2016年2月)

森田良行『日本語をみがく小辞典』

武田砂鉄『コンプレックス文化論』

ライツ社『365日の広告コピー』

市原佐都子『バッコスの信女-ホルスタインの雌』

永井愛『鷗外の怪談』

鷲谷花『姫のホモソーシャル 半信半疑のフェミニズム映画批評』

NPO法人「本と温泉」「注釈・城の崎にて」

 

見て分かる通り、幅広いジャンルの作品を紹介していただきました!

 

現代文学というと、小説のイメージが強かったのですが、漫画や評論、エッセイまで、今まで知らなかった面白い世界を知ることができ、現代文学にさらなる奥行きを感じるとともに、読んでも読んでもなかなかその核心には辿り着けず、うんうん唸るような毎日です。

そして、やはりブックトークを行う中で興味深かったのは作品にまつわるそれぞれのエピソードトークです!作品自体の面白さに加えて、読む人の想いが乗って本に魂が宿るというのはどこかで聞いた話で、「はあ、なるほど!」と他の方々のトークを聴きながら首をぶんぶん振っていました!

 

次回の現代文学研究会は5月18日の4年生の題目発表会です。

2024年4月16日研究会予告

引き続き、新4年生な入川です!

 

2024年4月16日研究会予告

 

次回は毎年恒例のブックトークになります。発表するのはわたしたち4年生と院生(M)の先輩です。だれがどんな本を紹介するのか、楽しみで待ちきれません(じぶんはなんの本にしようかな……)。

余談になりますが、わたしがブログを担当するのもこれでおしまいになります。1年間ありがとうございました!

当初は「ブログってなに? そんなのあったんだ?」くらいのふわふわ認識だったのですが、更新する側になるとなんだか気になってしまい、暇な時間を使ってはさかのぼり、なぜか最後にはほとんどの記事を読みおえてしまっていました。いま思えば、この研究会のもつおもしろさの空気(?)みたいなものが、文面にただよっていたのかも……。

そういうわけで、えもいわれぬ魅力に引き寄せられたじぶんのようなROMせ……声なき読者がこのブログにはたくさんいるはずだし、これからもいつづけるのだろうなと思います。もちろんわたしも読みつづけますので、あなたもきっと読んでくださいね(コメントもください☆)。

では、またどこかで!