10月21日研究会報告

こんにちは!3年の門家です。久しぶりのブログ担当です。

最近涼しくなってきたなーと思うと夏に逆戻り、したかと思うと一気に寒くなって年々秋が短くなっているような気がします。読書の秋と同じくらい食欲の秋が好きな私としては納得できません。

 

10月21日研究会報告

今回の研究会は「論文を読む会」として先週決定したスペッキオ・アンナ氏の「自分ひとりのチャット部屋:二〇年後に再読する綿矢りさ『インストール』」という論文を読み、議論を行いました。

 

同名小説は綿矢りさのデビュー作で第38回文藝賞を受賞しています。小説も併せて読んだ上で論文中でも触れられていたインターネットを介した繋がりについての現代との違いや作品中におけるチャットの役割、また読後感などについても話し合いました。

 

論文中ではチャットを介した主人公の行動がアイデンティティ確立の一助となったという趣旨の考察がなされていましたが、ストーリーをみるとそこまで成長したと言い切れるのかが論点となり、盛り上がりました。作品について読書会とはまたちがった角度から考察出来て楽しかったです。

 

次回はその次の論文のテーマであるアダプテーションにちなんで今回取り扱った作品『インストール』の映画を鑑賞します。アダプテーションといえば最近は漫画のアニメ化や実写化が話題になっていますが『インストール』は同名小説が映画化されています。皆さんは原作を先に読む派ですか?それとも映画から小説にたどり着く派ですか?