2023年1月10日研究会報告

 2023年最初のブログとなります。明けましておめでとうございます! 年が明けてからもう既に半月ほどが経過したことに愕然としている、3年の守友です。正月気分が未だ抜けないおかげかブログの更新をすっかり忘れており、催促の連絡を頂いてしまいました。申し訳ありません。今後しっかりと気を引き締め直して頑張っていきますので、本年もよろしくお願いいたします。

 

1月10日研究会報告

 年が明けた2023年最初の研究会では、三条会関美能留さんによる講演会が行われ、『近代能楽集』の「班女」と「道成寺」の舞台を観劇しました。

 今回はこれまでの演目とは異なる、ふたつの作品を融合させた特殊な構成とのことで内容の予想が全くつかなかったのですが、私は舞台上と舞台下のふたつの空間を活かした演出に特に驚かされました。例えば「道成寺」におけるオークションのシーンで客席側から役者が登場する等、他の作品以上に空間を幅広く利用していた印象でした。

 全体的に音声の調子が悪く、台詞が聞き取れない場面が多かったのがひとつ惜しい点ではありつつも、個人的に最も気になっていた演出における疑問や謎が解消されてスッキリしました。前回のブログで田中くんが「どのようにいい意味で裏切られるのか」と語っていましたが、まさにこちらの予想の斜め上を行く場面が連続する面白い舞台でした。

 時間の都合上、質疑応答は来週行われる予定となっています。1週間空けての質疑応答になりますが、時間を置くことによってこれまでとはまた違った方向性の質問や感想も挙がるのではないでしょうか。次回の研究会も楽しみです。