2022年11月8日研究会報告

こんにちは、3年の桒﨑です。朝晩は寒いのに昼間は汗をかくくらいで、服装に日々悩まされています。

今回の研究会では、4年生の安田さんに卒論中間プレ発表を行っていただきました。

 

太宰治〉というキャラクター

 

近年、実在した作家をキャラクター化して登場させるコンテンツが人気をみせており、その中のひとりがかの有名な太宰治です。安田さんは太宰治という作家がキャラクター化されることによる作家像・作品像への影響を分析されています。

ある作品で太宰に付与されている性格や特徴が他のある作品では真逆の様相である、など従来の作家論とはまた違う切り込みで大変面白く拝聴しました。また作品にキャラクター現れる太宰治のみでなく、装丁等から抱くイメージについても検討するとおっしゃられており、研究というものの裾野の広さに驚嘆するばかりです。

 

質疑応答の中で取り扱う作品について意見が交わされ、『文豪ストレイドッグス』のキャラクターたちがそれぞれの作品の表紙を飾ったフェアが行われたことがあることからそのコンテンツを無視することはできない、という指摘になるほど、と思いました。キャラクターとしても装丁から抱くイメージとしても研究内容に触れているもので、その指摘をさっとなされるところに先輩方の造詣の深さを感じました。

 

先輩方の知識量や造詣の深さに脱帽してばかりいますが、自分も意見や質問ができればと力不足をひしひしと感じています。分析や理論の応用など研究に関することを先輩方の発表から学ぶと同時に、日常生活で見聞を広め先輩方のお力になれるように精進していかなければと思いを新たにしました。