7月5日研究会報告・次回予告

 こんにちは、3年の田中です。2回目の担当なのですが、前回担当時から時間がかなり空いていて、緊張しています。緊張から暴走しないよう冷静に、丁寧な記事になるよう心掛けたいと思います。それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

75日研究会報告

 

今回は先週同様、今月23日に行われる3年の研究発表のプレ発表を、境さんに行っていただきました。

発表に先立って用意された資料は非常に厚みがあり、補助資料もギリギリまで準備されていたようで、脱帽するばかりです。

 

境さんは、桜庭一樹の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』と『私の男』2作を取りあげ、登場人物の特徴的な名前について、その効果について分析されていました。

登場人物に与えられた「とんでもない」名前は、その人物がたどる運命を示唆するようなものとして、読者に強烈に印象づけられ、同時に、その名前から連想されるイメージで、人物像をより補強するなどといった分析がなされていました。

 

質疑では、「ライトノベルと一般文芸をどう区別するのか」といった問題や、「特徴的(変な)名前は、ライトノベルでは定例のように受容されているのではないか」という点が指摘されました。

また、「特徴的な名前をつけたのは、登場人物()なのか、それとも作者桜庭一樹なのか」という問題も指摘されました。

 

 ライトノベルと一般文芸の区別については、質疑で議論されていましたが、日常生活では感覚的に区別していたものが、研究となるとこうもややこしいものになってくるのだなと感じました。また、ライトノベル特有のものとも感じられる、「特徴的()な名前」についての考察は非常に興味深く、今後境さんがどのように発展されるのか、とても楽しみです。

 

 自分は後期に研究発表を行うのですが、前期発表のお2人よりも時間をたくさん頂けることをありがたく思うのと同時に、その分濃く、厚みのあるものを完成させたいと、意欲を掻き立てられるような、そんなプレ発表でした。お2人とも、お疲れ様でした。

 

 712日研究会予告

 次回712日の研究会では、読書会と称し、短篇アニメーション映画『つみきのいえ』、そして絵本版『つみきのいえ』の鑑賞と、意見交流を行いたいと思います。

 

資料については、チームスにアップロードされたものをご参照ください。また、当日は3年の山﨑君が、映画本編を鑑賞できるようにしてくれます。鑑賞後、普段の読書会のように、それぞれの学年ごとになるとは思いますが、グループ内で意見を出しあった後、全体での意見交流としたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

いつの間にか梅雨が明け、夏本番の暑さと雨が続いていますね。高い気温と湿度に悩まされる日々が続きますが、冷房の使いすぎや、冷たいものの摂りすぎには注意して、心身ともに健やかに過ごしたいと思います。