2022年5月24日研究会報告

初めまして、新3年生の山﨑です!
映画、特に洋画が好きです(ホラーは一切観れません)。
これからよろしくお願い致します。

2022年5月24日研究会報告

5月24日の研究会では読書会を行いました。
扱われた作品は坂口安吾『続戦争と一人の女』。
戦中の日本が舞台で、淫奔な元娼婦の女性が、退廃的な男性と「戦争の間だけ」という約束で同棲生活を営むお話でした。

質疑応答・意見交換の時間では、正編の『戦争と一人の女』と比べて終戦後の描写が多いことや、登場人物の一人を「カマキリ」と命名した意図についてなど、多岐にわたって様々な意見が飛び交いました。後半は、本文中の「正規の愛情」という言葉に関して議論が白熱し、父権制度・家制度との関連性などについても話が及びました。

今回の読書会では、「遊ぶこと」と「愛すこと」の差異についてなど、他の作品の読解に応用できそうな、ご意見・解釈をたくさん拝聴でき、とても充実した時間を過ごせたと思います。

※関さんを迎えた座談会は6月21日、7月26日に開催されます。
教室等の変更がありますので、Teamsの予定表をご確認ください。