1月16日の研究会報告

あけましておめでとうございます。
三年の矢澤です。前回の研究会について報告します。
1月16日の研究会は板倉さんの読書会でした。取り扱った作品は埴谷雄高の『死霊』の「自序」です。
『死霊』は、1946年から半世紀にわたって執筆された未完の長編小説で、戦後の社会で人間が本当に拠って立つべき価値観とは何なのか、人間はどのように変わっていかなければいけないのかについて考えて書かれた小説だそうです。
『死霊』の最終到達点である「虚体」という状態はどのようなものなのか、作中登場する感嘆詞「Ach」「Pfui」はどういう意味か、内容の連続性に違和感はないのかなどの質問が挙げられました。
「自序」を読んだだけでも難解で、板倉さんの解説を聞いて読んでみても、書かれていることがわかったようなわからないような……というかんじでした。
これをきっかけに、板倉さん激推しの『死霊』をぜひ読んでみましょう。
次回の研究会については近日中にブログで告知します。