11月21日の研究会報告と次回の研究会について

こんにちは、三年生の矢澤です。
前回の研究会は三年生のプレ発表で、権くんと永原くんの発表でした。
内容を報告します。

①「二十世紀末の日本社会から見る渡辺淳一の『失楽園』」
権くんの発表は、過激な内容の『失楽園』がなぜ大衆に受け入れられたのか、二十世紀末という時代背景から考察をする内容でした。
中国や韓国、ハンガリーなど様々な国の言葉に翻訳されていること、作品内で不倫が美化されていること、「不倫」が文学において古典的なモチーフであること(姦通文学)などについて意見があげられました。

②「武田泰淳ひかりごけ」―生と死の境界線―」
永原くんの発表は、「ひかりごけ」の中に込められている「死んだ人間は人間かモノか?」という疑問についての考察がされていました。
ひかりごけ」の特殊な構成や、カニバリズムにおいて食べる人間と食べられる人間の関係を考えることについての意見、武田泰淳が「船長」をどのような人間として描こうとしているのかという質問が挙げられました。

次回の研究会では映画を見ることになっていますが、作品や教室については近日中にブログで連絡します。