12月6日研究会

遅くなってすみません。。

6日の研究会は三年生研究発表の2回目のプレ発表ということで加川さん、塚原さんに発表してもらいました。

加川さん「春と修羅」「雨ニモマケズ」にみる賢治像
春と修羅」で用いられる「修羅」、「雨ニモマケズ」で用いられる「デクノボー」を比較し、晩年の賢治像について考察しました。
「修羅」と「デクノボー」はどんな存在なのか、「デクノボー」は〝透明無私″な存在なのではないか、などの議論があり、賢治自身がもっていた理想と現実がどのようなものだったのかが気になりました。

塚原さん『風葬の教室』からみる山田詠美の価値観
いじめを受けた主人公杏は、クラスメイトを「動植物」ととらえることで自分と異なる生きものと言う認識を持って生きていく。
杏が欲望を持つことで人間へと進化し「大人」になっていくことは、ただの子供であるクラスメイトを憐れむべき存在へと変化させることなのだと分かった。
「子供の中の大人」「大人の中の子供」と称される登場人物が存在するが、「大人」「子供」とは一体何なのだろうか。

寒くなりましたが風邪などに気を付けてください。