10月18日

更新が遅れてしまいました、すみません。藤井です。
10月18日の研究会は、4年生さん卒業論文中間発表プレ発表が行われました。

まずは石飛さんの「高橋源一郎研究 ―初期三作品にみる<言葉>を揺るがす手法―」です。
高橋源一郎の六十年代三部作「さようなら、ギャングたち」「虹の彼方に―オーヴァー•ザ•レインボウ―」「ジョン・レノン対火星人」に共通してみられる創作手法を言葉の既成概念を揺らす手法として考え、その手法がもたらす効果について論じられました。
また、タイポグラフィ失語症体験、「強制されている」感覚など、気になるワードも登場しました。

次に赤松さんの「深沢七郎研究―文体を中心に―」です。
自身の作風を音楽的文体と述べ、小説の作り方にこだわりを持った深沢七郎の初期の作品と後期の作品には文体に相違が見られる。その文体や構造の変遷を探って後期作品の持つ意味不明さが一体何なのかを明らかにし、再評価になるところを取り出したいというものでした。

次回の研究会は、藤村さん(森茉莉)、三原さん(桜庭一樹)です。よろしくお願いします!