広島の文学イベント情報

有元です。
この1カ月ほどの間に広島で行われる文学関係イベントをいくつか、お知らせします。よろしければ予定に入れてください。

●第43回広島近代文学研究会

日時 2010年9月11日(土)13時〜17時30分
場所 比治山大学 10号館(学生会館)4階講義室
  (本年度事務局 比治山大学・宇野憲治)

研究発表
 ・「小島信夫の文学における住宅―私有の欲望と幻想の物語」
                谷川充美(安田女子大学大学院研修員)
 ・「ショウの中の芥川龍之介芥川賞周辺における芥川言説に関する考察」
                大西永昭(松江工業高等専門学校
 ・「海辺と〈肉体〉」     瀬崎圭二広島大学文学部)

※瀬崎先生と、今年3月まで大学院に在籍していた大西くんも研究発表します。どなたでも参加できますので、どうぞ。

広島大学公開講座 広島のことばと文芸

日時 2010年9月18日〜10月2日(毎週土曜日)13時30分〜16時45分
場所 広島YMCAホール 本館 4階401・403号室
受講料 4000円
申込 広島大学 エクステンションセンター 
  extension-center(a)office.hiroshima-u.ac.jp ←(a)を@に置き換えてください

第1回 9月18日(土)
  ・瀬崎圭二「明治・大正期の文学者と広島」
  ・有元伸子「二人の女性作家─林芙美子と大田洋子」

第2回 9月25日(土)
  ・妹尾好信「古典和歌に詠まれた安芸・備後」
  ・久保田啓一広島藩儒寺田臨川の詩文を読む」

第3回 10月2日(土)
  ・松本光隆「凹み文字〈角筆文献〉の言葉―広島県伝存資料の場合」
  ・高永茂「広島の方言」

※有料なので勧めにくいのですが、日文教員によるリレー講演会です。知っているようで意外に知らない広島のことばや文学について、この機会に学んでみませんか?

日本社会文学会原爆文学研究会 合同大会

日時 2010年10月2日(土)・3日(日)
場所 広島大学教育学部

10月2日(土)12時40分〜
 ○オープニングイベント 松川真澄 劇的朗読会「慟哭―広島、あい―」(*学士会館2 階ラウンジ)
 ○研究発表〔*コメント〕
 「女性と沈黙林京子を中心に」 姜東星〔*野坂昭雄〕
 「小説かルポルタージュか─核時代の表象と大江健三郎 」 山本昭宏〔*島村輝〕
 「核時代における人間の崩壊と歴史の再生―堀田善衞『審判』試論」 矢崎彰〔*高野吾朗〕
 「主体のゆらぎ大田洋子「山上」を中心に」 中野和典〔*山口直孝
 ○講演「肯定形としての〈原爆〉― 占領期のいくつかの言説 」 河西英通

10月3日(日)9時10分〜
 ○シンポジウム「原爆表象/文学と政治的リアリズム」
・基調報告
 「誰が「広島」を詠みうるか?」 松澤俊二
 「見なかった者が描く絵画― 非目撃者による原爆の視覚的表象」 加治屋健司
 「「知的概観的な時代」の「表現行為」について― 三島由紀夫を視座として「加害」と「被害」を考える 」 柳瀬善治
 〔司会深津謙一郎・水川敬章/コメント岩崎稔・加納実紀代〕

※西条で全国学会の発表を聞けるチャンス!
文学部の河西先生の講演や、広大出身の柳瀬善治さん・以前に集中講義に来ていただいた加納実紀代さんもシンポジストやコメンテーターとして参加されます。

大江健三郎 講演会
 シリーズ講座〜広島の平和思想を伝える〜第1回

日時 2010年10月2日(土) 13時30分〜15時30分 (開場13時00分)
場所 アステールプラザ大ホール(中区加古町)

演題 私が「ヒロシマ以後」で学んだこと

申込み 9月24日(金)(必着)までに、広島平和文化センターへ(氏名と電話番号)
  lecture@pcf.city.hiroshima.jp
電話(平日のみ。8:30〜17:15)082-242-7821
入場料 無料
定員 先着1200人

※10月2日(土)はイベントが目白押しですね。大江健三郎講演会は先着順ですので、行きたい方は早めに申し込みを!

●文学関係ではありませんが、「性暴力を考えるための基礎講座」もあります。ジェンダーと広島について考えたい方は、ぜひこちらへ。