6月22日の研究会報告

こんにちは、3年の吉崎です。

 

6月22日の研究会では『戦後名詩選』(思潮社・2000、2001年)より、田村隆一「毎朝 数千の天使を殺してから」、谷川俊太郎「かなしみ」をピックアップして考察を行いました。

 

現代詩は中高時代に吉野弘「I was born」、茨木のり子「自分の感受性くらい」などを授業で扱って以来ほとんど読んでなかったので、個人的にとても新鮮であり勉強にもなりました。特に「荒地派」と呼ばれる現代詩人の作品は初めて読んだため、近代詩と現代詩の雰囲気の違いなどを改めて感じました。

話の中で「”詩”の定義とは」という問題も挙がりました。「読者がそれを詩だと思えば詩である」などの意見もありましたが、詩の定義についてもやはり詩人によって捉え方が違うようなので、そういった視点から考察するのも面白いなと思います。

 

詩と言えば、近代の詩人、歌人俳人を題材にした『月に吠えらんねえ』(清家雪子講談社)という漫画があるのですが、内容も少し不可思議で個人的に愛読している作品なのでご紹介しておきます。タイトルの通り萩原朔太郎をはじめ近代作家をメインに据えているのですが、文化庁メディア芸術祭の新人賞なども取っているようなので、機会があれば是非お手に取ってみてください。

 

 

次回6月29日(金)の研究会は、4年生・冨永さん、吉村さんの題目発表の予定です。

 

それでは、失礼します。