12月4日の研究会報告と次回の研究会について

こんにちは。3年の矢吹です。

今回の研究会は夏目漱石「私の個人主義」の読書会を行いました。

事前に、「自分にとって幸せとは何か?」を考えるという宿題を提示しました。
宿題を用意した読書会を行う試みははじめてだったので、
どうなるかどきどきしていましたが、全体的に高評価をいただけたようで安心しました。

会の中では、

・そもそも「幸福とは何か?」という問いに普遍的なひとつの答えを出すことなど可能なのか?
・「私の個人主義」をマズロー欲求五段階説を前提に読むとどうか。
・発表者は「幸福とは何か?」という問いの答えに「自由」を挙げているが、「自由からの逃避」という考え方についてはどう思うか。
・「私の個人主義」は漱石学習院で行った講演だが、その場所の設定が漱石の言説に及ぼした影響もあるだろう。
個人主義全体主義は対立する主義とされている。個人主義の立場に立てば全体(国家)は個人の集合と捉えられるが、漱石の言説において個人の意志と国家の意志は必ずしも一致しないと前提づけられているのはなぜなのか。
・現代日本においても「個人とは何か」という質問がなされるのは、まだ日本に個人主義的な感覚が根付いていないからではないか。
遠藤周作の留学体験と漱石のそれが似ている。西洋と東洋の対比で何を得て帰ってくるかに焦点を当てても面白いと思う。
・幸福論を主題として掲げた発表で、漱石の結婚生活を「幸福なものではなく」と表現したことは軽率ではないか。

などの指摘・意見が出ました。

次回の研究会は、3年による読書会の最終回です。
川上弘美「天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ」の読書会を行います。
有元先生の部屋の扉にコピーしたものを貼り付けておりますので読んでおいてください。
お忙しい中恐縮ですがよろしくお願いします。

また、前回のブログを繰り返しますが、
12月18日(金)18時より現代文学研究会で忘年会を開く予定です。
LINEで出欠の確認をしているので早めの回答をお願いします。

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