7/4の研究会報告と次回の研究会について

3年の権です。
遅くなってしまいましたが、前回の研究会の内容を報告します。
4日の研究会は、寺岡くんのプレ発表でした。扱った作品は川上弘美の「蛇を踏む」です。
寺岡くんの発表では、主人公ヒワ子と蛇との関係性に注目して作品を読解し、母性原理についての考察も行いました。

発表について、以下のような質問や意見が挙げられました。
・現実の母とヒワ子との関係
・現実と蛇との比較
・物語の結末部分が表しているもの(部屋が青くなり水が流れていく場面を母 の胎内からの出生としても見ることができるのではないのか)
・蛇はヒワ子にとっての自己ではないのか

川上弘美さんの作品は全く読んだことがないので興味深かったです。また今回挙げられた意見を聞きながら川上さんの物語の書き方、また彼女の他の作品にも蛇のような動物が登場する物語と聞いたので、個人的にも今後「蛇を踏む」以外の作品も読んでみたいと思いました。
次回7月11日は4年生の中島さんの発表で、扱う作品は「へルタースケルター」です。