第2回夏合宿 映画鑑賞について

こんばんは。M2の矢吹です。


八月も終わりですね。夏合宿まで秒読みとなりました。

合宿で発表を予定しているみなさま、準備の進捗はいかほどでしょうか。私はだめです。

でもきっとなんとかなります。冷静を保ち、粛々と作業を進めましょう。


さて、夏合宿で観る映画が決定したのでお知らせします。


『火花』(2017年)

監督 板尾創路/原作 又吉直樹

公式サイト→http://hibana-movie.com/sp/


「最近の文学作品で〜」という会話のさいになにかと頻出する『火花』を、いっそみんなで見て共通認識にしてしまおうではないか、という企画です。

今回の合宿でおこなわれる発表の、「笑い」「言語」「マイノリティ」「映画」といったキーワードにもリンクする映画ではないかと思います。


原作は2015年に芥川賞を受賞した又吉直樹氏の『火花』。もう読んだというかたも多いでしょうが、この機会に再読してみてはいかがでしょうか。文庫版も出てます。

https://www.amazon.co.jp/%E7%81%AB%E8%8A%B1-%E5%8F%88%E5%90%89-%E7%9B%B4%E6%A8%B9/dp/4163902309


当日は、映画鑑賞後に意見交換会を予定しています。

闊達な議論ができるよう、予習復習のほどよろしくお願いいたします。



第2回夏合宿 発表題目

こんばんは。M2の矢吹です。

みなさま夏休みを満喫していますでしょうか。

さて、夏合宿の場所とお待ちかねの発表題目が決まりましたのでお知らせいたします。


【場所】ツネイシしまなみビレッジ

〒720-0402 広島県福山市沼隈町中山南26-1


【発表題目】(順不同)

①秦光平「口パク」の一歩手前でー『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』における「いじめ体験」の位置ー」

→対象作品『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(丸山健志監督、映画)※DVDはTSUTAYAにはありませんが、ゲオにはあります。


②秦光平「被害を受けているのは〈わたし〉ではなく〈おまえ〉であるということー重松清『疾走』における二人称小説という方法ー」

→対象作品 重松清『疾走』(角川文庫上下巻、小説)


③奥村尚大「小林昌平・山本周嗣・水野敬也『ウケる技術』論――逸脱と笑い――」

→対象作品『ウケる技術』(新潮文庫)


④神垣知生「山本彩の詩的言語(仮)」

→対象作品 未定


⑤矢吹文乃「(未定)」

→対象作品 映画版「卍」(原作:谷崎潤一郎)

1964年 増村保造監督

1983年 横山博人監督

1998年 服部光則監督

2006年 井口昇監督


以上5本の発表を予定しています。

タイムテーブルは当日お知らせします。

第2回夏合宿発表テーマについて

「夏合宿」とかけましたが、とけませんでした。

しかし連日溶けるような暑さですね。


こんにちは。M2の矢吹です。

今年も夏合宿の季節がやってまいりました。

「みんなが楽しめる」をモットーに盛りあげていきましょう。


さて、合宿でおこなう研究発表会の発表テーマが決まりましたのでご報告します。

今回の合宿の発表テーマは「小説以外」です。


「小説以外」というと、まず思い浮かべるのは詩歌や戯曲、評論ではないでしょうか。

もちろんそれらも今回のテーマが示す範疇に含まれます。が、今回の枠はもっと広いです。映画、漫画、音楽、サブカルチャー……とにかく発表の中の全部ないしは一部で「小説」でないものを分析していれば、なんでもOK!


今年度の現代文学研究会には戯曲や詩を研究しようと考えている学生がいるので、メンバーの勉強も兼ねてこのように設定にしてみました。


自由度が高いぶん、研究対象作品になにを選ぶかが難しいかもしれません。しかしそこはそれ、もともとが堅苦しい会ではないので心配無用です。

自分の専門と重ね合わせながら、「小説以外」を柔軟に解釈して「みんなが楽しめる」発表を作ってください!


発表者の中心は3年生、院生を予定しています。

また、これは暫定ですが、発表時間は25-30分、質疑が20分、休憩15分(発表時間調整用/延長短縮あり)で予定しています。

都合等で発表準備をするのが難しい場合は、3年生はグループ発表でもかまいません。今度相談させてください。


発表希望者は発表題目の提出を矢吹までお願いします。8/25 22:00が提出締め切りです。

題目提出が難しい場合は、研究対象作品のタイトルだけでもかまいません。


その他、質問等あるかたは矢吹まで。

合宿当日に「整いました!」と言えるよう、はりきっていきましょう。

7月27日の研究会報告&次回休会について

こんにちは。3年の東です。

先日の豪雨被害が落ち着かないうちに今度は台風が来ていますね。もうこれ以上の被害がないことを祈っております。皆さまも安全に気を付けてお過ごしください。

 

さて、7月27日の研究会では坂井さん、渡邊さん、五百蔵さんによる卒論題目発表会を行いました。

坂井さんは「東日本大震災文学論ー震災を乗り越えて何があるか」というテーマで、川上弘美の『神様2011』などを扱いながら発表されました。情報の地域格差や「震災後文学」の定義について意見が出されました。

 

渡邊さんは「宮部みゆき研究ー幽霊の登場を巡る作品の変遷ー(仮)」として、『楽園』や『模倣犯』などを扱いながら発表されました。幽霊とマイノリティとの関係についての意見が出されました。

 

五百蔵さんは「村上春樹論ー「かえるくん、東京を救う」に見る現代人の生き方モデルー(仮)」として、「神の子どもたちはみな踊る」や「かえるくん、東京を救う」などを扱いながらオウム真理教の問題について発表されました。オウムは絶対悪なのか、現代の社会システムの問題もあるのではないかといった意見が出されました。

 

どの発表もとても面白くて勉強になりました。特に、皆さんそれぞれで少し違う社会問題が論に関係していて、どの視点も興味深かったです。

 

前期の研究会は前回で最後です。来週(8月3日)は休会とさせていただきます。

次回(後期)についてはまだ何も決まっていないので、決定次第こちらで報告いたします。

後期の研究会も楽しみにしています、では良い夏をお過ごしください!