12月1日の研究会報告

こんにちは、3年の東です。

 

12月1日の研究会は三年生の谷重さんの研究発表会プレ発表と

奥村君の研究発表会プレ発表(2週間ぶり2回目)でした。

 

谷重さんははやみねかおる先生の「怪盗道化師」を扱い、語りの手法や人物設定から

作品の特性や魅力について考察しました。

作者でなく作中人物が物語の結末を変えるという構造についての考察が興味深い一方、発表者の主観が強く出ているという指摘がありました。

 

奥村くんの発表は以前行った「第四間氷期」についての論の再構成でした。

語りのついての考察をより深めていましたが、情報量が多すぎるとの指摘などがありました。

 

次回は短歌に関する発表とのことです。

11月24日の研究会報告&12月1日の研究会について

 こんばんは、3年生の谷重です。

 

先日、スーパーで「ごま英字ビスケット」なる商品を目にし、なんとなく懐かしくなって購入してしまいました。

ひとつひとつは音声を伝える記号なのに、これが並べば思いが伝わるなんて凄いことだよなあ、だなんて少し文学部らしい(?)感慨に浸りながら齧っていたのですが、6つ目に手を伸ばしたところで皿の中の「2」と目が合いました。

英字とは何だったのでしょうか。(数字もちゃんと美味しかったです。)

 

閑話休題。先週11月24日の研究会では、3年生の五百藏さんの発表「村上春樹「イエスタデイ」論   木樽はなぜ「女のいない男たち」になったのか  」が行われました。
 
これまでは作品全体として論じられることが多かった短編集『女のいない男たち』から、ひとつの短編作品「イエスタデイ」を取り出して考察し、木樽が〈女のいない男たち〉であるといえる理由を、彼の人格の分裂からくる複数性を示して説明しました。
 
全体的にまとまった発表ではありましたが、分裂とみなす根拠の不明確さや、分析の前提部分とまとめ部分を充実させる必要性についての指摘がありました。
 
 
次回、12月1日の研究会は、今年度最後の3年生プレ発表です。
発表者は私谷重で、扱う作品は、はやみねかおる先生の「怪盗道化師(ピエロ)」です。
明日中には配布用の本文資料(青い鳥文庫版の一部抜粋)を研究室に準備する予定ですので、もうしばらくお待ちくださいませ。 
 
 
それでは、失礼いたします。
 
 

11月17日の研究会報告

こんにちは。3年の山﨑です。

今日は勤労感謝の日ですね。

私は今晩、ハンバーグを作って両親に振る舞う予定です。

料理は苦手なのですが、頑張ります。

 

さて、大変遅くなってしまって申し訳ないのですが、先週の現代文学研究会の報告です。

先週は渡邊さんと奥村くん、2人による発表でした。

 

渡邊さんは「宮部ゆき『模倣犯』論―比較からみるシリアル・キラー・ピース論―」というタイトルで発表を行いました。

犯罪心理学を用いながら、事件の主犯格となる人物の犯人像の描かれ方について考察していました。

この作品が同時代でどのような意味を持つか、またこの作品を読み解いていくことが何につながるのか、さらにはその犯人像がオウム真理教を彷彿とさせる点などについて指摘がありました。

また、今回用いていた犯罪心理学ですが、それが適用できる部分とはみだす部分について考察することが必要になってくるのでは、という指摘もありました。

 

続いて奥村くんは「安倍公房『第四間氷期』論―時間と語りに注目して―」というタイトルで発表を行いました。

この作品を「読者に内部の対話を誘発させる問いかけのような作品」として読み、その対話を誘発させる原因を、特に「語り」に注目して分析していました。

この作品が書かれた当時の日本の立場やアメリカとの関係を踏まえてみるともっと踏み込めるのではないか、この作品が大震災の後に言及されていることから考察できるものがないか、「スクラップブックを読む」という行為がどのような効果をもたらすのか再考の余地があるのではないか、などといった指摘がありました。

 

長くなりましたが、先週の研究会の報告は以上です。

次回は既に告知されている通り、3年の五百蔵さんによる研究発表のプレ発表です。

詳細はこの記事の前に更新してくれているので、皆さまご確認ください。

 

それでは失礼します。

 

11月24日の研究会について

こんにちは、三年生の五百藏です。
寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

24日の研究会では、先週に引き続き、研究発表のプレ発表を行います。
発表者は、私、五百藏です。
村上春樹の短編集『女のいない男たち』の「イエスタデイ」を扱います。
研究室にテキストを置いておりますので、ご参考ください。
(更新が遅くなってしまい、申し訳ございません。)